牛黄と肝油、免疫力アップに効くのはどっち?
目的や体調で変わる、使い分けのすすめ
こんにちは。
最近、「免疫を高めたいんだけど、何がいい?」というご相談をよくいただきます。
そんなときにご紹介するのが、
昔から伝わる生薬「牛黄(ごおう)」(六神丸・かぜ薬ネオ真治などに配合)と、
現代型の栄養補助食品「カラダにおいしい肝油」。
どちらも免疫を整えるサポートになるのですが、実はその働き方やアプローチが全く違うんです。
しかも、どちらが“正解”というよりは——
体の状態や目的によって「どちらが合っているか」が変わります。
今日はその違いと使い分けについて、わかりやすくお話ししますね。
◆ 共通点:どちらも「免疫の力」を底上げしてくれる
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牛黄は、全身の流れやバランスを整える生薬。体力・気力の底から免疫を支えてくれます。
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肝油は、ビタミン補給で粘膜や免疫細胞の働きを助ける、現代型の免疫サポート。
どちらも「風邪をひきにくくする」「元気な体を維持する」ために役立ちますが、
その働く場所やタイミングが違います。
◆ 肝油:粘膜を守り、日々の“免疫の土台”を支える
「カラダにおいしい肝油」には、
ビタミンA・C・D・B12・葉酸・βカロテンなど、体に必要なビタミンがぎっしり。
特に注目したいのがビタミンAとC、βカロテン。
▶ ビタミンAが守るのは“粘膜”という防衛ライン
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鼻・喉・気道:風邪やウイルスの侵入口をブロック
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目:乾燥や炎症を防ぎ、視力もサポート
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口の中や胃腸:口内炎・腸内環境にも関わる
粘膜が元気なら、外敵が体に入りにくくなります。
▶ ビタミンCとβカロテンも、免疫細胞の働きを応援!
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白血球のはたらきを高め、ウイルスと戦う力を強化
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抗酸化作用で、ストレスや疲れから体を守る
つまり、肝油は「栄養で体の免疫システムを支える」というアプローチなんです。
◆ 牛黄:血流とエネルギーの巡りを整えて、体全体を底から立て直す
一方、牛黄は中国でも「救急生薬」と呼ばれるほど、
体力が落ちているとき、体のバランスが崩れているときに頼れる存在です。
その理由は、牛黄が持つ3つの力。
✅ 1. 血流をよくする
牛黄には、血液の巡りをスムーズにし、体の隅々まで酸素と栄養を届ける働きがあります。
→ これにより、冷え・疲労感・免疫低下など、あらゆる不調を内側から立て直してくれるんです。
✅ 2. 心臓のはたらきを助ける
古来より、牛黄は心の熱を冷まし、心拍や意識を落ち着かせるとされてきました。
動悸がする、イライラしやすい、ストレスが強い……そんなときにも牛黄はやさしく働きます。
✅ 3. 自然治癒力を引き出す
牛黄は、体の「気」を補い、免疫力そのものを高める土台作りをしてくれます。
体調が崩れてからの回復力を引き上げたいときにぴったりです。
◆ こんなふうに使い分けるのがおすすめ!
状況 向いているもの 理由
野菜不足・粘膜が弱い・風邪予防したい カラダにおいしい肝油 ビタミンで粘膜と免疫細胞をサポート
疲れやすい・冷える・ストレスが強い 牛黄を含む六神丸なの生薬 血流・心臓・期の巡りを整え免疫力の根本を立て直す
「ぞっくっと来た」「体調が崩れそう」 牛黄(六神丸)+葛根湯など 体を守りながら押し返す力を高める
お子さんや高齢のご家族の日々のケアに カラダにおいしい肝油 おいしくて続けやすく、毎日の免疫維持に◎
◆ まとめ:体の声に合わせて、うまく使い分けましょう
牛黄と肝油、どちらも「免疫力を支える」という目的は同じですが——
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肝油は、毎日の土台づくりや栄養補給に
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牛黄は、体のバランスを整えて、自然治癒力を引き出すときに
それぞれの得意分野があります。
「最近、風邪をひきやすい」「疲れがなかなか抜けない」
そんな方は、自分の体がどんなサインを出しているかを感じて、
必要なケアを上手に取り入れてみてくださいね。
気になる方は、お気軽にご相談ください。
あなたに合った「体を整える方法」を、じっくり一緒に見つけていきましょう。