2027年3月から始まるOTC類似薬の負担増。
ニュースではデメリットばかり取り上げられていますが、
事実をベースにメリットも整理してみました。
【国・社会にとって】
医療費は年間約900億円の削減が見込まれています。
現役世代の保険料負担が軽くなり、医療保険制度の持続可能性が高まります。
【気づいていない現実】
「病院で安く薬をもらえてラッキー」と思っていた方も多いと思います。
しかし実際は、その分の費用は保険料や税金という形で、社会全体で負担していました。
ご家庭を訪問していると、処方された湿布などが使われないまま
期限切れになって大量に保管されているケースも少なくありません。
安く手に入るからこそ、必要以上にもらってしまう。その費用もまた、社会全体で負担していたのです。
【私たち個人にとって】
軽い症状であれば、病院に行かずに市販薬で対応できます。
待ち時間がなく、診察料や処方箋料もかかりません。
また、軽症の方が病院に集中することで待ち時間が長くなり、
本当に治療が必要な方が長時間待たされるという問題もありました。
自分や家族が重い症状で病院に行ったのに何時間も待たされた
——そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか
。これは当事者になって初めて実感することかもしれません。
【知っておきたい制度】
市販薬の購入費用はセルフメディケーション税制や
医療費控除の対象となる場合があります。し
かし現状、セルフメディケーション税制の利用者は
対象者のわずか5%程度といわれています。制度はあるのに、
ほとんどの方が活用できていないのが現実です。
国はこの制度変更を「セルフメディケーション推進」と位置づけています。
くすり屋35年・登録販売者 森田裕一




