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コラム

スマホ時代に「書く力」を取り戻そう

スマホ時代に「書く力」を取り戻そう

~子どもだけじゃない、大人にも必要な“読み書きそろばん”と養生の知恵~

先日、こんなニュースを見かけました。

「最近の小学生はタブレットを使う時間が長くなり、字を自分で書くことが少なくなって、漢字を忘れたり、字がうまく書けなくなっている。そこで、文章を鉛筆で書き写す指導をしている学校もある」と。

なるほどなぁ…と思いながら見ていたのですが、ふと気づいたんです。

「これ、子どもだけの話じゃないな」って。

私たち大人も、スマホやパソコンで文字を“打つ”ことはあっても、“書く”ことって本当に少なくなりましたよね。

手紙を書くことも減り、買い物メモすらスマホ。

いざというときに「あれ?この漢字、どうだったっけ…?」と手が止まることも。


最近、私は新聞の社説や「天声人語」などを音読する習慣を始めました。

それだけでも言葉のリズムが身体に入ってくるのですが、さらに「書き写す」ことを加えてみると、頭がスッキリする感覚があります。

これ、まさに心の養生なんですよね。


昔からよく言われる「読み書きそろばん」は、単なる勉強ではなくて、頭・心・体を整える知恵だったのかもしれません。

たとえば、こんなことがあります。

  • 文字を書くことで脳の血流がよくなる

  • 落ち着いて文字を書くことで自律神経が整う

  • 毎日の音読や筆記は、軽い脳トレ・手先の運動にもなる

これは、私が扱っている生薬の世界でも同じです。

胃腸の調子を整えるのも、冷えを改善するのも、結局は**「全体のバランス」**をとることが大事。

心が落ち着けば体も整いやすくなるし、逆に体が整えば気持ちにもゆとりが生まれます。


便利な時代だからこそ、少しだけ“手間”をかけることが、本当の健康への近道かもしれませんね。

毎日1行でもいいので、手書きで日記を書いてみる。

お気に入りの文章を音読してみる。

そんなちょっとした習慣が、心と体の養生につながるのでは…と思っています。

もちろん、体の不調が気になるときは、生薬の力もぜひ活用してくださいね。

内からも外からも、じわじわ整えるのが、森田流です。

 

 

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